家の中・・・というか我が家の場合は、風呂場に出た虫です。
黒くて長くて、ムカデみたいな足がたくさんの虫の正体と、対処方法について話していきます。
家の中に黒くて長い虫が出た
お風呂掃除をしばらくサボっていて、さすがにまずいよなぁ・・・と久々に風呂場の掃除をしていたんですね。
お風呂場のドアの枠をスポンジでゴシゴシ洗っていたら、何かが指に触れ、下に落下。
カツーンという音がしたので、見てみたら、こんなものが落ちていました。
しばらく見ていると、丸い形が崩れ出し
たくさんの足を動かしながら、長い体が動き始めました。
風呂場の虫はムカデじゃない
ムカデと似ているかもしれませんが、この黒くて長い虫はヤスデという生き物です。
- ムカデは肉食で、ヤスデは腐植食性。
- ムカデは体の一つの節から足は2本生えているけれど、ヤスデは一つの節から足は4本(左右2本ずつ)生えている。
- ムカデは触覚が大きい。
- ムカデは体をくねくねさせて動くが、ヤスデは細長い体を真っ直ぐにして歩く。
- ムカデは動きが素早いが、ヤスデはわりとゆっくり動く。
もちろん、ムカデもヤスデも色んな種類がいるので、一概にはいえないけれど、こんな特徴の違いで、区別できます。
動き回る黒くて長い虫をよーく見てみると、確かに足が4本ずつ生えています。
なんで、風呂場に出たのかというと、ヤスデは湿気が大好きなんですね。
うちの家族、自分が風呂入った後、換気を忘れていることが多々あり、それで風呂に湿気が溜まっていたのかもしれないです・・・。
ヤスデといっても約200種類以上いて、見た目もいろいろなのですが、今回、我が家の風呂場にいたヤスデは、ヤケヤスデという種類で、日本でメジャーなよく見かけるヤスデでした。
- 体長⇒20mm
- 色⇒褐色~黒っぽい色
- 足⇒一つの節から左右2本ずつの足
- 足の色⇒黄色っぽい色
がヤケヤスデの特徴です。
触ると、丸くなって死んだふりをするのですが、その形から円座虫と呼ばれることもあります。
風呂場の黒い虫で細長いのの対処法
ヤケヤスデは顎が無く、噛むことはありません。触れられると、死んだふりするくらいだから、大丈夫。
ただ気を付けて欲しいのは、ヤスデの体液。
ヤスデの体液には、ヨードやキノン、青酸、ベンズアルデヒドといった成分が含まれていて、皮膚に付くと傷みを感じたり、目に入ると結膜炎になったりします。
食べ物に混入して誤飲するのも危険なんですね。
そして臭いし、服に付くとシミになります。
ヤスデの体液は、ヤスデを潰したり、強い刺激を与えると出てくるので、気を付けてください。
もし一匹だけなら、ヤスデ本体をティッシュなどでつまんで、処分するようにしましょう。
普通に掴む程度なら、丸まって固くなる程度なので、体液を出すことはありません。
ヤスデが、大量に発生したなら、殺虫剤などで駆除する必要もあります。
まとめ
5月下旬~梅雨の終わりくらいにかけて、越冬したヤスデの幼虫が成虫になって、外に出てくるんですね。
雨が嫌いなので、梅雨や秋雨の時期は、どうしても家の中への侵入が多く見られます。
なるべくヤスデが好まない環境を作って、侵入されないように気をつけましょう。