玄関をほうきで掃除していたら、毛むくじゃらのタワシみたいな黒い毛虫が鉢植えの隅っこから出てきました。
今回は、この黒い毛むくじゃらの毛虫の正体についてのお話です。
黒い毛むくじゃらの毛虫の正体
黒くて長い毛がふさふさしている、体長3cmほどの毛虫の正体は、ヒトリガという蛾の幼虫です。
ヒトリガという蛾はたくさん種類があって、成虫の種類によって、幼虫である毛虫の見た目も違ってきます。
今回、うちの玄関にいたのは、
- キハラゴマダラヒトリ
- アカハラゴマダラヒトリ
のどちらかだと考えられます。
背中に白っぽい黄色っぽい線があるのも特徴の一つです。
この二種類のヒトリガ、幼虫も成虫も見た目がよーく似ているので、判断がつきづらいんですよね。
ただ、我が家があるエリアでは、キハラゴマダラヒトリがよく見られる地域だそうなので、もしかしたらキハラだゴマダタヒトリの可能性が高いです。
見た目から、クマケムシとも呼ばれています。
割と動きが早いので、ちょっと目を離したすきに、物かげに隠れてしまうことがあるので、駆除したい場合は、すぐ捕まえた方がいいです。
刺激を受けると、危険を感じて、コロンと丸くなり死んだふりをします。
黒い毛虫の成虫について
ヒトリガの幼虫は、7月~8月頃に卵から孵化して、毛むくじゃらの幼虫のままで冬を越します。
春になり、5月~6月位に蛹化し、7月~8月にヒトリガの成虫になります。
成虫になったら、わりとすぐ産卵するので、8月頃からヒトリガの幼虫が孵化を始めます。
ヒトリガって、一生の中で毛だらけの真っ黒い幼虫のままでいることの方が長いんですよね。
ヒトリガは、たまごをたくさん産むので、もしかしたら近くにヒトリガの幼虫がたくさんいるかもしれない・・・と思ったら、ちょっと怖くなります。
毛虫の黒いフサフサに毒はあるの?
キハラゴマダラヒトリとアカハラゴマダラヒトリは、見た目だけでなく生態も似ているので、区別を付けづらいのですが、どっちの幼虫の毛にも毒はありません。
中には、毒針毛などをもつヒトリガの種類もいるみたいなので、毛虫をみてうっかり触るのは、危ないですね。
まとめ
ヒトリガの幼虫は、いろんな植物をエサとするようです。
エサを求めて、積極的に地上をテキパキ移動するので、活動範囲は結構広そうです。