家の中によく出る蟻より、大きくて、背中が赤っぽい蟻が壁を歩いていました。
捕まえたら、お尻から糸を出して、私の手から逃げ出すこの蟻の正体や、毒性についてのお話です。
家の中に大きい蟻
我が家では、色んな虫を見かけます。
蟻もよく見かけるのですが、珍しく大きな黒い蟻を見つけました。
外に逃がしてあげようと思い、ティッシュで捕まえたその時、ツツーーーっと、ティッシュから静かに下りていく蟻。
え?蟻なのに、お尻から糸?
すぐに調べてみたら、この蟻、実は蜘蛛でした!
蟻が糸を出す
この黒い蟻、とにかく動きが素早くて、なかなか写真に獲れなかったので、息子が持ってきてくれたガラスのビンに閉じ込めて観察。
足が左右4本ずつ、計8本あります。
蟻は、左右3本ずつ、計6本なんですね。
この蟻みたいな蜘蛛の正体は、ハエトリグモ科に属するアリグモという蜘蛛なんですよ。
8本ある足のうち、前足2本をアリの触覚のように見せているのも、特徴的です。
他のハエトリグモ類と同じように、巣を張らず、家の中を徘徊して、獲物となるハエなどの昆虫を捕食して生きています。
我が家の中では、アダンソンハエトリグモや、シモングモなど、いろんな蜘蛛をみるけれど、アリグモは初めて。
夏場は、たま~にコバエを見かけるけれど、繁殖したことはないし、きっと、アリグモやその他のクモ達が、捕まえてくれてるおかげなんだろうな~。
そして、我が家はエサに困らない環境なんだろうな~・・・となんだか複雑な気持ちになりますが、おかげであまりハエに悩まされる必要がないのは、ありがたいのかなと思います。
なぜ、蟻の姿に似ているのかというと、外敵からアリグモ自身の身を守るための擬態(ベイツ型擬態)という説があります。
よくみると、この蜘蛛、胴体が赤というか褐色で、頭とお尻が黒っぽいのが分かります。
これは、ヤガタアリグモという種類で、顔が丸いので、メスです。
オスのヤガタアリグモは、クワガタのハサミのような頭部が特徴です。
蟻みたいな蜘蛛に毒はない
ヤガタアリグモは、毒をもっていないので、大丈夫です。
捕まえた時、たまたま家に遊びに来ていた知人に『噛んだりしないの!?』と聞かれましたが、噛むことはあまりありません。
見た目がちょっと蜘蛛っぽくないし、見た目の色の感じ(背中が赤い感じや、黒っぽい感じなど)が、なんだかちょっと気持ち悪い感じもするけれど、攻撃してくることはありません。
家の中で見かけたとして、食べ物や衣服、家具などに害はなく、あまり影響はありません。
まとめ
アリグモは、動きが早いです。
捕まえたり、外に逃がす場合は、見失わないように、気を付けてくださいね。
手で捕まえても、糸を使って、下に降りてしまうので、ビンのようなものに閉じ込め、下から下敷きや紙のようなもので蓋をし、外に放してあげるのが、手っ取り早いかもしれません。
ありがとうございます!
以前から外来のアリ?と思っていたのですが、ふに落ちました
『腑に落ちた』なんて、うれしいお言葉ありがとうございます。
私も、虫の正体知ったときは安心しました(^-^
虫の正体が知れました。有難うございました。