蜘蛛って種類によって、産卵時期も孵化する時期もバラバラなんですよ。
そして、一度に産む卵の数だって、かなり個体差あるんです!
中には聞いて、鳥肌が立ちそうな位の卵を産むクモも存在します。
そんな蜘蛛の卵について、お話しますね。
蜘蛛の卵が孵化するまでの期間
蜘蛛の卵が孵化するまでの期間は、実は蜘蛛の種類によって全く違います。
蜘蛛は、暖かい時期は活発に行動し、寒い時期は仮死状態のようになって、冬を越します。
- 孵化して幼体・成体となって越冬する蜘蛛
- 卵のまま越冬して暖かい春に孵化するクモ
など冬の越し方は違います。
蜘蛛は夏~秋にかけて産卵する種類が多いので、どの形態(卵、幼体、成体)で寒い冬を越すかで、産卵から孵化するまでの期間は、全く違うんですね。
なので、家の中で蜘蛛の卵のうを見つけたら、その卵嚢の主の種類が分かると、孵化する時期も想定できます。
孵化する時期も、バラバラで春先~梅雨の時期とかなり差があるんです・・・。
きっと、その年の気候なんかも関係しているんだろうな~と思うのですが。
蜘蛛の種類によっては、産卵から1週間ほどで孵化するクモもいます。
よく家の中で見られるアシダカグモだと、産卵~孵化まで1カ月程と言われています。
それから、家の外でよく見られるジョロウグモだと、10月頃に産卵して、翌年の5月頃に孵化するので、およそ7カ月も卵のままで過ごすことになります。
秋を過ぎると、蜘蛛の姿はほとんど見かけられなくなるのですが、家の中で小さい蜘蛛を見つけたら、これから越冬する幼体の可能性があります。
全部のクモに必ず当てはまるわけではないのですが。
- 夏に産卵する種類の蜘蛛は、わりと孵化する期間は短く、幼体~成体の状態で冬を越す
- 秋頃に産卵する種類の蜘蛛は、孵化するまでの期間が長く、越冬して翌年の春から夏に孵化する
というサイクルが、あてはまることは多いです。
蜘蛛の卵から孵化するのは何匹?
蜘蛛は、産卵した卵を蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにした状態にして、孵化するまで卵を守ります。
この卵を糸でグルグル巻きにした状態を、卵嚢(らんのう)というんですけれどね。
一つの卵嚢の中にはいっているクモの卵は、これはほんっとにバラバラで、数十個~数千個と、かなりの個体差があります。
産卵回数もまちまちで、年1回~複数回に分けて産卵するものまで色々。
人家周辺でよく見られる種類の蜘蛛だと、1回の産卵で、数十匹~300匹程度ですが、それでも、家の中に発生したら恐ろしいですよね。
クモの子供達は孵化しても、すぐに外に出ることはなく、
- 孵化後の数日間は卵嚢の中で過ごし
- 外に出てからも数日は卵嚢の側で生活し(これを『まどい』といいます)
- 最終的にそれぞれ新しい住処に旅立っていきます。
クモは肉食で共食いもします。
それから、他の虫に食べられてしまうこともあります。
大人になっても、同じ家に住む数が多かったら、みんなでエサの取り合いになってしまいます。
なので、家の中で蜘蛛の赤ちゃんが孵化したとしても、成体になれる数は少ないし、そのまま家に住みついて、大人になるクモの数は、もっと少ないんです。
蜘蛛の卵を駆除するときの注意点
もし、クモの卵のうを見つけて、駆除する場合に気を付けて欲しいことがあります。
蜘蛛は孵化した後、しばらくは卵嚢の中で生活するんです。
卵を取ったときに、卵嚢を壊したりすると、そこから孵化した子グモ達が卵嚢から出てきて、それこそ蜘蛛の子を散らすように、部屋中に散らばって、おぞましい光景を見ることになります。
掃除機で吸い取るとか非常時対策もありますけれど、吸いとった後の掃除機の中を見るのも怖いですよね・・・。
クモの卵嚢を駆除するときは、対策を立ててから、取るようにしてくださいね。
まとめ
クモの中には、孵化するまで卵嚢を口に咥えて、持ち運びするクモもいるんです。
蜘蛛を退治しようと思って潰したら、卵嚢も潰してしまい・・・孵化した子グモがそこらじゅうに散らばって大惨事
なんてこともあるので、卵のうを抱えている蜘蛛も、扱いには充分気をつけてくださいね。
蜘蛛の卵の取り方。卵嚢を駆除するときのポイントと除去後の対策