昔、実家がリフォームをしたら、ヤスデが大量発生するようになったことがあります。
コンクリートに大量発生するヤスデの原因や対策についてお話します。
ヤスデが大量発生コンクリートにびっしり
今までヤスデなんて出なかったのに、ある日突然、自宅に大量発生したとしたら・・・
家や敷地のリフォーム、自宅の周辺で造成工事などはなかったでしょうか?
地面が掘り起こされたりして、住みづらくなると、ヤスデ達は他の場所に逃げ込みます。
逃げ込んだ先が快適な環境なら、ヤスデは住みついてしまうんです。
ただ、ヤスデが大量に逃げ込んできて、すぐに大量発生に繋がるとは限りません。
ヤスデは、1匹につき100個~300個の卵を産みます。
卵から孵化したヤスデの幼虫は、土の中で冬を越し、翌年5~6月頃に成虫となって、地面の外に出てくるようになるんです。
もしかしたら、昨年に何匹かのヤスデが敷地内に引越してきて、産卵し、今年になって、大量のヤスデが成虫となってでてきた可能性もあるんですよね。
ヤスデがコンクリートに大量発生する原因としては、
- 近隣から敷地内に入り込んできて大量発生
- 近隣から入り込んだものが産卵。孵化して翌年に大量発生
- リフォームなどで、土の部分が減ったため、行き場のないヤスデが地表に出てきた
等が考えられます。
私の実家は、敷地内の地面を潰して、駐車場を広くしたんですね(草刈りなどの手間を省くため)。
そうしたら、コンクリート上に大量にヤスデが出るようになり、毎日、掃除が大変でした。
ヤスデを潰すと、臭い液は出るし、またその匂いに釣られて、ヤスデが集まってくるので、無闇に駆除できず、困った状態がしばらく続いたんです。
ヤスデはコンクリートを食べる
新しいコンクリートには、水酸化カルシウムが含まれています。
実はヤスデやムカデなどの多足類の体を形成する外骨格には、カルシウムが必要なんです!
ヤスデは、コンクリートから染み出してくるカルシウムを摂取するんですね。
カルシウムを必要とする不快害虫は多いので、もし他にも害虫がよってくるなら、コンクリート中のカルシウムに惹かれて来ているのかもしれません。
もともヤスデは集団で行動するんですけれど、新しいコンクリートでエサが豊富にあるなら、カルシウムに引き寄せられて、大量にいる可能性があります。
ちなみに、我が家は住宅地で、周辺に畑や林等はありません。
ヤスデは毎年室内や玄関先などで見るけれど、大量発生には至っていません。
家の基礎や駐車場・塀など、コンクリート部分はあるけれど、数匹見る程度なので、コンクリートのカルシウムがヤスデ大量発生の原因とは、必ずしも言えません。
コンクリートのカルシウムが原因でないなら、地中を移動していて、たまたまコンクリート部分にぶつかって、昇ってきたという可能性もあります。
ヤスデは、何かに壁や基礎部分にぶつかると、上に上がるという習性があるんですね。
ヤスデ対策でコンクリートにできること
ヤスデ対策は、業者さんに頼むこともできるのですが、ずっと効果がある保証はなく、金額もそれなりにかかるなどの理由から、実家は自分達で対策をすることにしました。
ヤスデが駆除対象になっている薬剤を、駐車場やその周りのヤスデが出没しそうな場所に撒く方法です。
家にペットがいると、ちょっとやりにくい方法ですね。
薬剤を撒いた結果ですが、全部を駆除することは難しかったです。
結構退治できたけど、薬剤をコンクリートの上に敷きつめるわけにはいかず、毎日、ヤスデは大量に出没したそうです。
死骸を放置しておくと、別のヤスデを呼び寄せてしまうので、死骸や生きているヤスデを、バケツやほうきやチリ取りを使って、大量に駆除していました。
その年は、秋頃まで、ヤスデが出たんですけれどね。成虫を大量に毎日駆除したおかげで、産卵数が減ったのか、翌年はそれほど大量発生はしなかったんです。
それでもヤスデはそこそこ出てくるので、また薬剤撒いて、ほうきとチリ取りで駆除して・・・の繰り返しでしたが(母は農家の出なので、虫を触ったりするのは全然平気。)
数年経った頃には、駐車場のコンクリートだけでなく、敷地内や家の中でも、ヤスデを大量に見ることはなくなりました。
もし薬剤を撒く場合、風等で隣近所の敷地に飛ばないようにしないといけません(庭に水槽などがあると、魚に影響が出る)
まとめ
ヤスデは大量に群れをなす不快害虫なので、一度大量発生してしまうと、他にもヤスデがたくさんいる可能性は大きいです。
ヤスデが地表に出て活動するのは、春~秋なので、結構長いんですよね。
薬剤を撒く(有効期間は種類によります)・地表に出てきたものを駆除、この繰り返しになりますが、大量発生した年に、駆除をしっかりすれば、翌年以降のヤスデの発生を徐々に減らしていくことはできます。