家の中にヤスデが出るとびっくりしますよね。
1階ならまだしも、2階異常の建物でも室内にヤスデが何匹も出たりすると、家のどこかで孵化したんじゃないか、放っといたら室内のどこかで繁殖されてしまうんじゃないか、不安が頭をよぎることもあります。
ヤスデの産卵や繁殖について、お話します。
ヤスデは家の中で繁殖する?
ヤスデは、基本的には家の中では産卵しないし、繁殖もしないです。
ヤスデは、土の中に卵を産み、幼虫は土の中で寒い冬を越し、5月頃に成虫となります。
ヤスデは、湿気は好きなんですが大量の水は苦手。
梅雨の時期に成虫になるため、溺れまいと大量のヤスデの成虫が地表に出て、家の壁やコンクリートの塀などを登るんですね。
普段は土の中に住んでいることが多いため、雨上がりなどに大量のヤスデを目にすることになるんです。
こういったヤスデの生態により、土が少ない家の中では、産卵や孵化などの可能性は少ないのです。
もし室内でみつけたヤスデを駆除しそこねて見失った場合、あまり産卵や孵化の心配はしなくても大丈夫ですよ。
住処となる土もなければ、食べ物となる腐った植物(腐葉土や堆肥、落ち葉など)もない環境では、長生きするのも難しく、後でコロンと丸まったヤスデの死骸を発見するくらいだと思います。
ただ、室内に観葉植物などの植物を育てている場合に、土の環境がヤスデにとって好みの環境(土の成分や湿気具合など)だと、土の中に入り込み、産卵する可能性はあります。
ヤスデは家の中にどこからやってくる?
家の中に入ってきたヤスデは、外からやってきたものと考えてください。
私の知人が住んでいるマンションでは、5階部分の共有スペースでヤスデが出た位なので、ヤスデにとって上へ上へと登ることは、そんなに難しくはないようです。
ヤスデは床下、網戸の隙間、玄関ドアの隙間などわずかな隙間から、平気で入ってきます。
人が住む家の構造上、完全な密閉というのはありえないので、ヤスデに限らず、小さい虫ならいくらでも室内に入り込めます。
もし家の中でヤスデを見つけたなら、家の周りにヤスデが発生しそうな場所がないかチェックしてみてください。
また、ヤスデが入っている土を室内に持ち込んでしまったという可能性もあります。
- 腐葉土や堆肥、落ち葉がある環境
- 植木鉢の底や石の隙間などジメジメした環境
- 畑や林などがある環境
- 最近、宅地開発された環境
- 室内に観葉植物などを新しく持ち込んだ(土にヤスデが入っていた)
など、環境に合わせて対策や駆除方法を考えると、室内への侵入を防げる可能性も高くなります。
ヤスデの卵を産む場所
ヤスデは、地上から数センチ下の土の中に、一匹につき100個~300個の卵を産みます。
卵は、糞と同じ色に塗りかためられるので、土を掘り返しても、土なのか卵なのか見分けは付きづらいので、卵を見つけて駆除するのは難しいです。
家の中に侵入したヤスデが死滅する分には問題ないのですが(それを処分するのは気持ち悪いですが・・・)、仲間のヤスデが外で産卵したりしたら、大量発生に繋がるので恐ろしいです。
たまたま一匹、室内に紛れ込んだとしても、可能なら、一度家の周りをチェックしてみてください。
産卵は8月~10月にかけて行われるため、なるべく早い駆除をする(産卵前がベスト)ことで、翌年の繁殖を減らすことができますよ。
まとめ
ヤスデが住処や産卵場所に好む環境として、
- 湿気
- 湿った土
- 腐葉土や堆肥、菌類
がなければ、室内で繁殖する可能性は少ないです。
もし、観葉植物などが家の中にある場合は、注意してみてくださいね。
ヤスデの発生に悩まされていた賃貸の物件からの引越しを決めました。その際、今まで使っていた家具を新しい場所に持っていって良いものか、処分すべきか迷っていました。それで今回の情報は大変参考になりました。加えて、引っ越しの際に注意したらいい事がありましたら又教えて頂ける有難いです。
ブログ記事を読んで頂き、ありがとうございます。
私の経験上では、引き出し付きの家具の中で、ヤスデや死骸を見つけたことはありません。
見かけるのは、湿り気のある場所(お風呂場など)なので、私なら家具は一式もって引っ越します。
念のため、引っ越し前に引き出しの中などをチェックしておくといいかと存じます。