クモの卵を見つけたら、中から大量に産まれてこないうちに、取り除きたいですよね。
でも駆除に失敗して、わさわさと中から大量の子グモが出てくるのは避けたいところ。
問題なくクモの卵を駆除するために、クモの卵の取り方についてお話しますね。
蜘蛛の卵の取り方の注意点
蜘蛛の卵と思っている白いふわふわした繭のようなものは、卵嚢(らんのう)と言います。
卵嚢の中に、クモの卵がたくさん入っているんです。
家の周りでよく見かける蜘蛛だと、1つの卵嚢の中に、数十~数百個の卵が入っています。
ジョロウグモだと1000個以上入っていることもあるんですよ。
蜘蛛が卵を家の中に産む場所や産卵する数はバラバラだった!
蜘蛛の子は、孵化した後も数日は卵嚢の中で過ごして、一回脱皮してから、卵嚢の外に出てくるんです。
だから、うかつに卵嚢に触ったとたん、卵のうの中から、孵化したばかりの赤ちゃんグモがうじゃうじゃうじゃ~・・・と飛び出してくる可能性があるんです!
蜘蛛によって、卵を産みつける場所も違います。
天井近くなど自分の頭より高い位置にあると、卵嚢を掴んだ時に、中から蜘蛛の子が落下してくる可能性もあるので、気をつけましょう。
とはいえ、蜘蛛が産卵してから孵化するまでの期間は、種類や産卵時期によって、かなり違います。
蜘蛛の卵嚢を見つけたからといって、孵化間近、孵化後とは限らないんですよ。
秋以降~冬の終わりに見つけた卵嚢なら、春先から夏の間に孵化するので、見つけ次第、駆除して大丈夫だと思います。
蜘蛛の卵嚢を駆除する方法
ピンセットや箸を使う
蜘蛛の卵嚢を取り方として、ピンセットや割り箸を使って、そっと剥がす方法がいいと思います。
駆除しようとして、普通に手でつまんだら、卵嚢が潰しちゃって、中から孵化した蜘蛛達が一斉に出てきた知人がいます。
ふわふわの白い綿のような卵嚢だと、黒い粒(←孵化した蜘蛛の赤ちゃん)が動いているのをうっすらと確認できることもあるので、まずは孵化してないか、チェックしてみるといいですよ。
クモの種類によっては、卵嚢の色が茶色やグレーだったりと、中の様子が分かりづらい場合もありますが・・・。
殺虫剤
卵嚢の中から、孵化したクモが出てくる可能性を少しでも避けたいなら、卵嚢を取り除く前に、卵のうの中に殺虫剤を噴射して、孵化した子グモ達を退治してから、卵嚢を取るという方法もあります。
クモは殺虫剤に弱いとか、種類によっては耐性がある、とか色々な意見があるのですが、孵化したてのクモなら、殺虫剤への耐性も低いです。
もしかしたら、数匹は生き伸びる強い子グモもいるかもしれないですが。
卵嚢をうっかり潰しても、被害が少なくて済むような、予防策にはなると思います。
ビニル袋
ビニル袋を卵嚢に被せてから、卵嚢を剥がします。
中で孵化していて、卵嚢の中から飛び出してきても、袋の中に子グモが落ちてくれればセーフ。
卵嚢を袋に入れたら、ゆすって孵化した子グモをビニルの底に落として、袋の口をしっかり縛って封をします。
蜘蛛の卵を駆除した後
卵嚢があったということは、クモにとって、産卵に適した場所と認識されています。
再び同じ場所に卵を産みつけるかは、分からないのですが、産卵時期が近くなったら、クモの巣スプレーなどクモ用の忌避剤をスプレーしておくと、蜘蛛を近寄らせないための予防策になります。
クモの種類によって、産卵時期は違うのですが、夏から秋頃にかけて産卵するので、忌避効果の高いスプレーを使うのも効果がありそうです。
まとめ
蜘蛛の卵嚢は、ふわふわで柔らかいので、駆除するときの力加減は、結構大切です。
孵化したクモ達が逃げない出さないよう、慎重に駆除してくださいね。
蜘蛛が持つ袋は卵を守るもの、抱える意味や孵化する期間と産まれる数