家の中で、白いふわふわした繭のような塊を見つけたら、ドキッとしますよね。
白いふわふわした繭が蜘蛛の卵なのか巣なのか、もし卵だったらどうしたらよいかのお話です。
蜘蛛の卵みたいなふわふわしたものの正体
- 白くてふわふわ
- マシュマロのよう
- 綿みたい
これらの特徴をもった白い塊を見つけたら、それは蜘蛛の卵のうです。
もちろんクモの種類によっては、グレーだったり、褐色だったり、色々ですが、家の中でみつかる蜘蛛の卵は、白いふわふわの卵嚢が多いです。
蜘蛛は卵をまとめて産んだら、糸でぐるぐる巻きにして、コグモが孵化するまで守ります。
この蜘蛛の糸でぐるぐる巻きにしたものを卵嚢(らんのう)っていうんです。
蜘蛛の種類によって、
- 卵嚢を部屋のどこかに産みつけるタイプ
- 孵化するまで自分で持ち運ぶタイプ
がいます。
なので、必ずしも卵嚢を見つけられるとは限りません。
もし天井の近くに白い綿のような塊を見つけたら、それは卵嚢ではなく、ハエトリグモの巣かもしれません。
ハエトリグモは、徘徊タイプなので、普段は蜘蛛の巣を張らずに、自分で獲物を探して回るんですけれどね。
冬の休眠や脱皮、産卵で卵嚢を守りたいときには、一時的に巣を作ることがあるんです。
目的が達成されれば、ハエトリグモの巣は撤去されますが、巣の中に卵嚢がある可能性があるなら、そのままほっておくのも嫌ですよね。
どちらにせよ、孵化する前に取り除かないと、家の中に大量に蜘蛛の子が発生することになります。
蜘蛛の卵は繭みたい
蜘蛛の卵嚢は、まるで繭みたいですよね。
卵嚢の中に入っている卵の数ですが、蜘蛛の種類によって違い、中には一度に数千個の卵を産卵する蜘蛛もいます。
家の中に出没する蜘蛛なら、数十個~100個程度の卵が白い卵嚢の中に、入っていると思えばいいと思います。
夏~秋頃に産卵して卵のうのまま越冬して、春~梅雨明け位に孵化します。(種類によって産卵時期や孵化する時期はまちまちですが・・・)
孵化してしばらくは卵嚢の中にいるし、卵嚢から出ても、しばらくは卵嚢の周辺で子グモ達は生活します。
- 孵化するまでの数カ月、卵を保護する役割
- 孵化してからも子グモにとって安全な場所
として、卵嚢は重要な役割を果たしているんですよね。
アシダカグモのママみたいに、役割を終えた卵のうをムシャムシャ食べてしまう蜘蛛もいたりします。
白い繭が卵だった場合の注意点
白いふわふわの繭が、ハエトリグモの巣の場合、巣ごと撤去するという方法があります。
中にハエトリグモや孵化した子グモがいないことを確かめてから、除去するようにしてくださいね。
蜘蛛の巣に手をかけた途端、巣の中からワラワラと蜘蛛が出てきたら恐ろしいですからね。
白い繭状のものがクモの卵のうだった場合ですが、子グモが大量発生なんて非常事態になる前に、卵嚢を駆除したいですよね。
卵嚢を取る時に気を付けて欲しいのが、孵化の状態なんです。
アシダカグモは、円盤状の白いマシュマロみたいな卵嚢を、数カ月口に咥えて生活するんですけれどね。
孵化直前で、口から離して、部屋のどこかに隠すように置くんです。
だから、卵嚢の中ですでに孵化しているのに、うっかり壊してしまったら、それこそ蜘蛛の子を散らすように、赤ちゃん蜘蛛達が部屋中に散らばることもあります。
それ以外の白い繭状の卵嚢も、中で孵化している可能性はあるので、駆除するときは、慎重に取り除いてくださいね。
まとめ
白いふわふわの繭のものを見つけたら、クモの卵嚢の可能性は高いです。
なるべく卵嚢の形を壊さないように、取り除いてくださいね。