家に細長くい虫が出た場合に、ムカデかヤスデかによって、対処法は変わってきます。
見つけた虫がムカデなのかヤスデなのか、それぞれの特徴について、簡単にお話していきますね。
ムカデとヤスデ見分け方
ムカデもヤスデも多足類で、細長い体にたくさんの足がついた体で、一瞬どっちだ?と悩むかもしれませんが。
▼ムカデ▼ヤスデ一般に人間の家や敷地に出るヤスデは、直径2センチ~4センチの大きさなのに対して、ムカデは8センチ~15センチのものが多いです。
でかっ!!と思ったら、ムカデの可能性は大きいです。
他にもムカデとヤスデの顕著な違いはあって・・・
☆足
ムカデは一つの節から出ている足は左右一本ずつなのに対して、ヤスデは左右2本ずつ
☆動き
ムカデは素早いが、ヤスデはゆっくり
☆触覚
ムカデは目が不自由なので触覚が大きいが、ヤスデの触角は小さい
☆動き
ムカデは体をくねらせながら移動、ヤスデはまっすぐ進む
などの違いがあります。
特徴さえ覚えておけば、ムカデとヤスデの見分けは結構つけやすいです。
そのほか、ムカデとヤスデの違いをあげると
- ムカデは肉食、ヤスデは腐植食
- ムカデは毒をもつ、ヤスデは臭い液を出す
- ムカデは噛む、ヤスデは噛まない
などがあげられます。
ムカデとヤスデ丸くなるのはどっち?
もし、ムカデなのかヤスデなのか分かりづらい場合、身体に触れてみて、丸くなったらヤスデです。
ただ、ムカデは噛むし、毒をもつので、素手で触るのは危険です!!触る場合、棒か何かを利用してくださいね。
ヤスデは、軽く触れるだけでも体を丸くして固まります。顎が無いので噛まないけれど、強い刺激を与えると臭い液を出すんですね。
この液にはヨードや青酸といった成分を含んでいて、皮膚に付着すると、炎症を起こすし、目に入ると結膜炎を引き起こす恐れがあります。
気になる人は、素手では触らないようにしてくださいね。
私は素手で触ってしまいましたが、液は出ず。ヤスデの表面は固いんだな~ということは分かりました。
ムカデとヤスデの赤ちゃんの違い
ヤスデの赤ちゃんも、ムカデの赤ちゃんも、白色で直径2mm程度と小さいです。
ただ形態は成虫と一緒なので、触覚の大きさや節から生える足の数などは、大人も子供も一緒です。
ヤスデの幼虫は、秋に孵化して、土の中で冬を越し、5月頃に成虫となって、地上に出てきます。なので、ヤスデの幼虫を家の中で見る機会は少ないんですね。
ムカデの幼虫は、5月頃に孵化して、7月頃に成虫になるのですが、成虫になりたての頃は、直径2センチほどなので、ヤスデの成虫と同じ大きさなんです。
なので、ムカデの赤ちゃんが成虫になりたての頃と、ヤスデの成虫は大きさが同じなので、ムカデなのかヤスデなのか悩むかもしれないですね。
ただ、大きさは同じでも、見た目の特徴は違うので、さっきあげたムカデとヤスデの違いを知っていれば、区別は付けやすいと思います。
ちなみに、ムカデの成虫は、卵が孵化してから成虫になるまでの約2カ月、一緒に生活して赤ちゃんのお世話をする生き物なんですね。
なので、もしムカデの赤ちゃんを見つけたら、近くに親ムカデもいる可能性が高いので、警戒してください!
それから、ムカデの赤ちゃんも、成虫になりたての頃も、毒は持っているし、噛むので、ヤスデだと確証が持てない時は、素手で触るのはやめておきましょう。
キャンプで知り合いがムカデに噛まれたことがあり、ひどい名にあったことがあるので、気をつけましょう。
まとめ
ムカデもヤスデも、似たようなイメージがあるけれど、実物を見比べると、全然違います。
しっかり見極めて、正しい対処をしてくださいね。