家の中で、蜘蛛をみかけるとドキッとしますよね。
クモは益虫とはいうけれど、やっぱり苦手なものは苦手。
室内に出た蜘蛛を身近な道具で退治する方法と、駆除した後、家の中にクモを寄せ付けない為の予防策についてのお話です。
蜘蛛退治の方法
屋内に蜘蛛が出た場合の、駆除方法には以下のような方法があります。
虫取り網
100均一等で売っている虫獲り網で充分です。
もし網の中に入らずとも、蜘蛛が網にひっついたところで、外に逃がします。
網で逃がす際には、捕まえる前に窓を開けておくこと。
例えば、ハエトリグモなどは、小さいし、ぴょんぴょん跳ねるし、動きが素早いんです。
せっかく捕まえても、窓をあけるのに手間取っていたら、虫とり網を外に出す前に、蜘蛛が逃げてしまう可能性あり!
遅くとも、虫取り網から糸を垂らして、ぶらぶらしているうちには、外に出したいところです。
雑巾を濡らす
雑巾でも、いらないタオルでも構いません。
フェイスタオルみたいな長いタオルなら、三つ折り~四つ折りにしておくといいでしょう。
雑巾を水で濡らして、軽く絞ったら、蜘蛛の上に被せます。
すると水を含んだ雑巾の重みで、蜘蛛は動けなくなります。
あとは雑巾の上から蜘蛛を掴んで、庭に放してあげるだけ。
雑巾の上からでも、蜘蛛を掴むのはちょっと・・・・という場合には、雑巾の下から新聞紙やチリ取りなどを入れて、蜘蛛と雑巾をまとめて、すくいあげます。
あとは、窓から、雑巾で蜘蛛を払い落せば完了です。
巣ごと絡め取る
蜘蛛は、巣を張って獲物を捕まえる『造網タイプ』と、巣は作らず徘徊してエサを捕まえる『徘徊タイプ』がいます。
造網タイプの蜘蛛を捕まえる場合は、巣ごと取り去ってしまうのが一番。
市販でも蜘蛛の巣を取り払うグッズは販売されているのですが、数匹程度の蜘蛛のために、グッズを買うのはもったいないですよね。
身近にあるもので手作りしましょう。
作り方はとても簡単。
ほうきやモップなどの柄の先に、ストッキングを巻き付けて、ガムテープ等で留めるだけ。
蜘蛛の巣を棒に巻きつけるように回転させると、きれいに蜘蛛の巣を絡め取ることができます。
蜘蛛はクモの巣と一緒にくっついてくるので、クモの巣がまきついたストッキング部分をしばらく外に出しておくと、クモは離れてどこかに行ってしまいます。
あとはストッキングをゴミ箱に処分すればOK。
ストッキング一足まるまる巻きつけるのは、ボリュームがあり過ぎ。
なので、先端部分を切って柄に被せるとか、長くても20センチほど切って、ぐるぐると巻きつければいいと思います。
余ったストッキングは念の為に取っておくと、別の蜘蛛が巣を張った時に、すぐ同じものが作れます。
何度もクモの巣張ってほしくないですけれどね(-_-)
ストッキングがない場合は、タオルでもフェルトでも身近にある物で代用するといいです。
気を付けて欲しいのは、ストッキングなり他のタオルなり、しっかり棒に固定すること。
固定の仕方がゆるいと、クモの巣を巻きとった時に、スポッと柄の部分から抜け落ちてしまうことも!
そのまま、クモに逃げられてしまわないよう気を付けてくださいね。
洗剤
洗剤に含まれる界面活性剤という成分が、蜘蛛の身体にある気孔が塞いで、窒息状態になって退治できます。
この場合、死んだクモを処分するという、気持ち悪い手間が発生します。
また、壁や床などに洗剤が着いた場合の、掃除の手間が増えます。
界面活性剤は、食器用洗剤、洗濯用洗剤、シャンプーなどいろんなものに含まれています。
手元にあるもので、成分を調べてみてくださいね。
殺虫剤
クモ退治用のスプレーが販売されているので、専用スプレーを利用すると、蜘蛛の駆除は早いですね。
クモは殺虫剤に比較的弱い生き物と言われていて、蜘蛛専用でなくても、一般的な殺虫剤も有効とされています。
が、
- 小さい蜘蛛には効いたけれど、大きい蜘蛛には効かなかった
- ハエトリグモには効いたけれど、アシダカグモには効かなかった
- ハエ用のは効かなかったけれど、ゴキブリ用のは効いた
- ゴキブリ用でも瞬間冷凍のは効いた
など、家々によって、効果はまちまちみたいです。
クモが大量発生している場合は別として、たまにクモが出るのを退治したい、という感じなら、まずは手元にある殺虫剤で試してみて、ダメだったら、クモ専用のスプレーを購入するという形でもいいのかなと考えます。
もしクモ専用の殺虫剤を購入するなら、殺虫成分と忌避成分のダブル効果で、クモを退治した後も、他のクモが寄りつかない環境が作れるといいです。
蜘蛛が嫌いな匂いをまく
クモは柑橘系やペパーミントなどの香りが苦手です。
反対にフローラルな香りは好きです。
住居用洗剤を柑橘系やペパーミント系の香りの物を選ぶのも、クモ退治の方法の一つです。
芳香剤を柑橘系やペパーミント系に変えるのもいいですよ。
蜘蛛が苦手なもの5選!対策をとって家にクモを寄せ付けない
また、精油やエッセンシャルオイルを使って、室内をクモが嫌う香りにするのも効果的です。
気を付けて欲しいのは、オイルの種類。
精油やエッセンシャルオイルに含まれる香りの成分そのものが、クモの駆除に有効なんですね。
安いアロマオイルの中には、天然成分の割合が少なかったり、天然成分がほとんど入っていなくて、科学的な香り成分でできているものもあります。
それから、精油(またはエッセンシャルオイル)は、妊娠中の方やペットを飼っている方には、身体に及ぼす影響から、おすすめできません。
アロマでクモ退治する場合には、気をつけてくださいね。
蜘蛛退治を家の中でする場合の注意点
クモが天井にいる場合
殺虫剤をスプレーすると、蜘蛛が糸を使って下がってくる恐れがあります。
一匹ならまだしも、数匹いっせいに、クモの糸を垂らして、人間の頭上に下りてくる光景は、かなりゾゾッとします。
もし数匹まとめて退治するなら、フードのある服を着て、頭はフードを被って防御しましょう。
季節を選ぼう
クモは冬眠はしませんが、ぐるぐる巻きの巣の中で仮死状態になっています。
仮死状態になっていると、殺虫剤の成分が効かなくて、あまり意味がないんです。
リビング等の暖かい部屋なら動いている姿を見ることもあります。
が、押し入れの隅や天井なんかだと、仮死状態で冬を越しているなんてことも。
駆除するなら、春~秋にかけてがいいですが、もし仮死状態のクモを見つけたら、ほぼ動かないので、そのまま外に放り出しましょう。
駆除したあとに、他の害虫が出る可能性あり
クモはエサのある場所にいる、と言います。
家の中にいるクモは、室内にいるゴキブリやコバエ、ダニ、その他小さい虫を食べて生きています。
部屋の規模にもよりますけれど、アシダカグモが2,3匹室内にいれば、その家のゴキブリは半年で全滅するなんて例えもあります。
クモを退治したら、今度はその他の害虫を目にするようになった、なんて話も聞くので、クモを退治せずに、放っておく方がいい場合も・・・ありそうです。
蜘蛛を駆除したら室内に予防対策しよう
せっかくクモを退治しても、外から再び入り込んでくる可能性は大いにあります。
クモが家の中に寄りつかないよう、対策を取っておきましょう。
掃除
一番は掃除でしょうか。
クモは、家の中にいる害虫や虫を食べにやってきます。
- 食べカスがこぼれている
- 埃がたまっている
- 部屋の隅に荷物が積み重なっている
害虫にとっても、クモにとっても、住みやすい素敵な環境が整っているので、またクモがやってくる可能性があります。
目指すのは、害虫もクモもいない家(まさに理想の家ですよね)。
- 定期的に埃を掃除
- 食べ物や食べカスを出しっぱなしにしない
- 物を整理整頓する
これだけでも、環境の改善にはつながりますよ。
掃除する際に、クモの嫌いな成分が入った住居用洗剤を使うと、効果アップも狙えます。
トイレの芳香剤も、クモが嫌いな匂いにしておくのもいいですね。
蜘蛛除けスプレー
忌避効果のある液体を、クモが入り込みそうな窓や玄関、換気扇、通気口などにシュシュッとスプレーしておきます。
妊娠中の方やペットのいるお宅では、使えない手ですが、エッセンシャルオイルや精油を使った手作りすることもできます。
値段は高いのですが、市販のスプレーもあります。
珪藻土
珪藻土というのはは、珪藻という植物プランクトンの一種が化石化した堆積岩を、細かく粉末状にしたものなんです。
人やペットには害はないんですが、クモには殺虫効果があるので近寄りません。
食用珪藻土を窓枠や玄関、ベランダなどに撒いておくと効果的です。家の周辺にも撒いておくと、効果もあがります。
まとめ
クモは益虫といわれるので、共存するメリットもあります。
けれど、グロテクスな見た目で不快な思いをするのも事実。
- 家にいるクモを退治
- 家の掃除をこまめにして、クモのエサとなる虫を増やさない
- クモの侵入しそうな場所に、クモが嫌がる成分を置いて(撒いて)、侵入を防ぐ
などの対策で、クモを目にする機会が減ることを願っています。
蜘蛛を家に入れないための予防策。入ってくる原因はたった1つ