ミニトマトは育てるのが簡単だし、たくさん収穫できるので、毎年欠かさず育てています。
でも、気付くと葉っぱに白くて太い線が付いているんですよね。
この白い線の正体と対策についてお話しますね。
ミニトマトの葉に白い線
まるで子供の落書きみたいに、ミニトマトの葉に描かれた白い線は、害虫の仕業です。
害虫の正体は、ハモグリバエやハモグリガの幼虫で、エカキムシと言います。
エカキムシ!!初めてその名前を聞いた時はなるほどー!と感心しちゃいました。
だって、まんまじゃないですか?ほんとにクレヨンやペンで、太い線を書いたみたいな感じなんですよね。
ハモグリバエやハモグリガの成虫がどこからか飛んできて、ミニトマトの葉肉の中に卵を産みつけます。
孵化したエカキムシ(ハモグリバエやハモグリガの幼虫)は、葉の中を葉肉を食べながら進んでいくため、葉肉を食べられた後が白く見えるんです。
葉を太陽に透かすと、白い筋の先端にエカキムシを見ることができますよ。
白い線のあたりに見える黒い点は、エカキムシの糞になります。
エカキムシは葉肉を食べて成長するので、ミニトマトの実が食害に合うことはありません。
けれど、あまりにも葉が被害を受けると、見た目の悪さだけでなく、ミニトマトの成長にも影響が出てきて、収穫や味にも影響がでてきかねません。
なので、葉っぱの白い線を見つけたら、放っておくわけにはいかないんです。
ミニトマトのハモグリバエを駆除
ミニトマトの葉に白い線を見つけたら、日光などの明りにすかしてみると、白い線の先端に黄色い蛆虫の姿を見つけることができるので、潰して殺してしまいましょう。
これが一番手軽で簡単な駆除方法です。
白い線のついた葉が少なければ、葉そのものを摘み取ってしまうこともありますが、たくさん摘み取ってしまうと、今後の成長に影響を与える可能性もあります。
私は薬剤は最後の手段にしているので、虫を潰すか、葉を摘み取るか、のパターンが多いですが、そんなにトマトの生育に悪い影響を感じたことはないです。
エカキムシが付いている葉がたくさんあって、生育が気になるようなら、薬品を使って駆除することも考えてみてくださいね。
ハモグリバエは一匹の産卵で50前後の卵をミニトマトの葉の内部に産み付けるし、卵は三週間程度で孵化するので、増えるスピードが速いんですよね。
なので、白い線のついた葉を摘み取っても、またすぐに別の葉が食害に合う可能性は高いんです。
ハモグリバエ、ハモグリガは、薬への耐性が案外強いので、効きめが低い場合もあり、必ず効く・必ず駆除できるとは言い切れないのですが・・・ハモグリバエに使える薬剤を紹介します。
|
|
この2つの薬品は、割と幅広く使えるので、一つもっておいてもいいかなと思います。
ミニトマトの病気ではない白い線
うどんこ病や青枯病、カビなどミニトマトがかかる病気はいろいろありますが、エカキムシによる白い線は病気じゃないので、安心して大丈夫です。
ミニトマトに悪い雑菌やウイルスが入るなんてことはありません。
ただ放っておくと、葉どんどん白くなり、せっかく育った葉っぱがダメになれば、ミニとまと全体の成長にいい影響はないです。
葉に白い線を見つけたら、なるべく早く対策はとった方がいいです。
この白い線は、ミニトマトだけではなくて、ナスやキュウリ、葱、みかんなどいろんな植物の葉に見られる症状なんですね。
ピーマンではあまりみないです。
まとめ
ハモグリバエやハモグリガの幼虫は、成虫が産卵して初めて、葉に宿るものなので、来年からはミニトマトの苗に網目の細かいネットをかけるなどして、成虫を予防すると、葉っぱに白い線を描かれずに済む可能性は高いです。
エカキムシを駆除して、美味しいミニトマトをたくさん食べられるといいですね。