観葉植物や鉢植えを家の中で育てる場合に、気になることの一つがコバエの発生。
家の中やベランダで植物を育てる際に、コバエが発生しないための予防と対策をしっかりしましょう。
観葉植物のコバエ予防
観葉植物や植木鉢にコバエが発生しないよう予防するには、土と栄養が肝心です。
コバエは植物自体に湧くのではなく、土から発生するから。
だから、土の種類や環境をしっかりすれば、コバエが発生する確率をかなり下げることができるんです。
気を付けることは
- 使用する土の種類
- 使用する栄養の種類
- 水やりのタイミング
この3つが重要ポイントなんです!
この3つのポイント、そんなに難しくないと思いません?
土を選ぶなら
まず、土の種類ですが、避けて欲しいのは、腐葉土や有機培養土など。
特に腐葉土は、クロバネキノコバエという種類のコバエが喜ぶ土なんです。
クロバネキノコバエは、腐葉土や朽木など腐った植物が大好き。
腐葉土には有機栄養分や湿り気がたっぷりあるので、クロバネキノコバエの産卵にぴったりの場所なんですね。
ホームセンターやネットでは、コバエや虫が発生しにくい培養土、なんていうのも売っているので、一度調べてみるといいかもしれません。
肥料を与えるなら
有機培養土は、数種類の土や有機肥料等がブレンドされていますよね。
有機肥料(油カスなど)は、コバエの幼虫にとってエサとなります。
有機肥料が豊富なほど、幼虫や成虫が育ちやすい環境と言えます。
できたら、無機質の土に化成肥料を混ぜたものに植物を植えると、コバエの幼虫が育ちにくい、住みにくい環境になりますよ。
ただ、無機質の土に植物を植える場合、植物の生育に影響が出る場合があるので、対策を考えた方がいいです。
土を選ぶ際には
- 有機培養土や腐葉土を使用しない
- 無機質な土を利用する
- 化成肥料を利用する
などを目的に土選びをするといいですよ。
▼室内栽培向けの土
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▼虫を寄せ付けにくい培養土
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観葉植物のコバエはどこから
無機質な土だけを利用した場合、植物の生育が悪くなる可能性はあります。
コバエは発生しないけれど、植物も成長できない環境なんて嫌ですよね。
腐葉土や有機培養土、有機肥料などを利用した場合、コバエが土に触れられないようにする、という方法があります。
観葉植物からコバエが発生する主な原因は2つ。
- 部屋の外から成虫のコバエが入ってきて、土の中に産卵する
- 購入した土の中にすでにコバエの卵や蛆が混入していた
購入した土の中にすでに卵や幼虫がいた場合は、
- 土を交換する
- 同じ土を消毒して使う
- 卵や幼虫を駆除する
かのどれかになるでしょう。
予防対策としては、外から入ってきたコバエが土の中に産卵することを防ぐ点に対してとなります。
要は、コバエが土に触れなければいいんです!
コバエの卵や幼虫(蛆)は、地表から数センチのところにいることが多いんです。
だから、腐葉土や培養土の上に、無機質の土や砂利などを数センチかけて、土を隠してしまうんです。
赤玉や砂利などもあれば、見た目がおしゃれなものなど、観葉植物や植木鉢を育てる環境に合わせて選ぶといいですよ。
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観葉植物のコバエの原因をなくそう
乾燥したら大変と、しょっちゅう水やりをする人もいるけれど、水は土の表面が乾いた時にあげるので充分。
水やりをするときは、鉢底から染み出す程与えて、しっかり水を切るのが重要です。
皿に溜まった水は、きちんと捨てましょうね。
水場が好きなチョウバエというコバエが発生する原因にもなるので。
常に土の中が水で湿っていたり、風通しが悪い環境は、コバエの卵や幼虫にとって快適な環境なんです。
土を選ぶ際には、水はけの良さも考慮すると、コバエの発生防止だけでなく、植物の根にとっても成長によい影響を与えますよ。
▼水はけがいいヤシ殻を使ったふくらむ培養土。ピートモス配合なので、コバエ対策には注意が必要です。
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まとめ
コバエが発生せず、観葉植物や植木鉢が元気に育つ環境、理想ですよね。
土の入れ変えなど面倒ではありますが、一度環境を整えてあげて、管理をしっかりすると、コバエに悩まされることも少なくなります。
ぜひ、この機会に一度、土の環境、チェックしてみてくださいね。