ベランダで観葉植物や花、ミニトマトなど家庭菜園をされている方、結構いらっしゃると思います。
せっかく育てているのに、植物の周りをコバエがブンブン飛び回っている光景は、はっきり言って不快&気味が悪い。
ベランダで植物を育てる際の、コバエ対策についてお話しますね。
ベランダの鉢植えにコバエが出る原因
ベランダの植物にコバエが湧く原因として
- すでに土の中にコバエの卵や幼虫が存在していた
- 外からやってきたコバエが土の中に産卵した
のどちらかだと言えます。
植物に湧くコバエは、植物に興味があるわけではなくて、土の環境が大事なんですもん。
植物を購入した時期によっては、コバエが産卵した卵や幼虫が土の中に混じっていても、おかしくはないんです。
植え替え用に購入した土や肥料の中に卵が入っている場合もあるんです。
コバエの卵も幼虫も肉眼で見えるわけじゃないから、確かめようがないですよね。
だからコバエの成虫がベランダで発生しても、『え?なんで?』『どこからわいたの?』と不思議に思うことになってしまうんです。
コバエは外を自由に飛び回っているから、マンションでも低層階や戸建のベランダでは、植木の土の中に産卵されてしまう可能性もあります。
ベランダに置いてある植木鉢や植物の周りにコバエが発生したら、土が原因になっていると考えましょう。
ただし、コバエ対策をしっかりすれば、これからもベランダで植物を育てることは可能なんです。
鉢植えのコバエ駆除の方法
まずは湧いてしまったコバエ対策なのですが、吊り下げるタイプの殺虫剤は屋外だと範囲が広すぎて、効き目が弱くなってしまって、あまり効果が得られません。
それよりもコバエの卵が孵化する土に罠を仕掛けた方が、より高い効果を期待できます。
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土に刺しておくと、土の中からはい出してきたコバエの成虫を、粘着剤で捕らえてくれます。
大量発生している場合には、すぐ粘着部分が真っ黒になるから(コバエがびっしりくっついて)、交換頻度が高くなって、コストがかかる恐れはあります。
コバエが大量発生していたり、一発でコバエを退治したい!、薬剤の使用がOKという場合、下のような薬剤を土に混ぜて、コバエを駆除する方法もあります。
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他にも、コバエを退治する方法はあるのですが、これからもベランダで植物を栽培するなら、コバエが発生しにくい状況を作るのが一番です。
コバエの鉢植え対策
植物に湧くコバエは、土の中で産卵・孵化・成長します。
コバエが好む土の環境として、
- 常に湿っている
- 腐葉土などを利用している
- 有機栄養素が豊富
なことなどがあげられます。
ベランダにプランターを置いてミニ菜園などやっている場合など、腐葉土を利用していることもあるんじゃないでしょうか。
腐葉土や朽木など腐敗した植物を、コバエは喜びますからね。
格好の発生源になります。
それから水はけが悪かったり、常に水分を与えている場合、土の中の風通しが悪く、常に湿り気があるから、やっぱりコバエの卵や幼虫が好きな環境ってことになります。
そして腐葉土や培養度は、栄養分(有機栄養素)が豊富なので、どんどん成長して、どんどん飛びだって、そしてどんどん産卵しちゃいます。
ハエの種類にもよるけれど、植物にわくコバエとして有名なクロバネキノコバエは、メス一匹で60~70個程の卵を産みます。
卵から成虫まで1ヵ月程で成長して、また卵を産むことになるので、あっと言う間に大量発生につながるんですね。
腐葉土や一般的な培養土だと、未使用でも卵や幼虫が混ざっている可能性はあるので、下の画像のような土だと安心して使えます。
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ヤシの実の天然繊維を使った土なので、コバエの卵や幼虫が混ざっている心配がありません。
それにコンパクトなので、重たい土をベランダまで運ぶ手間が減ります。
使い終わったら、燃えるゴミとして出せるのも大助かりです。
こういうヤシの繊維を利用した植物用の土もあるので、この機会に変更してみるのもいいかもしれません。
腐葉土や培養土を利用する場合ですが。
使用前に卵や幼虫を退治するために、黒いビニール袋に土を入れて、日向に置いておくと、高温消毒になります。
また、有機質の土の上に、無機質の土を被せて、コバエが有機質の土に触れることができないようにするという方法もあります。
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まとめ
ベランダの植物にコバエが発生した場合には、
- 発生している成虫のコバエを駆除する
- 土の中の卵や幼虫を駆除する
- コバエが発生しづらい土の環境を整える
この3点を実行してみてください。
特に土の中の卵や幼虫がいなくならないと、ずっとコバエが発生し続けることになるので、しっかり退治することが重要ですよ。