コバエが発生するたびに、コバエ対策のグッズを買うのもコストがかかりますよね。
実は、家であるものでコバエを駆除できるコバエトラップを作ることができるんですよ!
市販品のコバエ対策グッズの原理をいかして、手作りのコバエトラップを試してみませんか?
コバエトラップの原理
ドラッグストアなどで市販されているコバエ駆除のグッズは、いろいろあります。
今回紹介するコバエトラップと同じ原理なのが、コバエがホイホイ、コバエ激取れ、コバエがポットン、コバエキャッチャーなどのコバエホイホイ系。
どの商品も、コバエが好むであろう臭いを出すことで、コバエが寄ってきて罠にかかるという誘引剤です。
要は、家にあるものでコバエを誘引しそうなものを使って、お手製のコバエホイホイを作ろうというのが、今回のお話なんです。
ここで注意してほしいのが、コバエの種類。
コバエホイホイを設置して効果的なコバエは、主にショウジョウバエ。
ノミバエもかかることはありますが、基本的には、好みのエサが違うので、獲れたらラッキー位。
コバエホイホイを置いても、駆除の方法が合わないコバエには効果がないんです。
コバエホイホイが効きづらいコバエの種類には、キノコバエやチョウバエなどがあげられます。
キノコバエもチョウバエの種類も、好みの場所やエサ、出没方法等が違うんですよね。
だから、トラップにひっかからない。
まず、家に出るコバエの種類を特定して、ショウジョウバエなら、オリジナルトラップを試してみましょう。
コバエの駆除を家にあるもので作ろう
ショウジョウバエが好むものとして、アルコール・腐敗臭・発酵臭があります。
例えば、酢・みりん・しょうゆなどの調味料、ヌカ床・漬け物・みそ・ワインなどのお酒・熟れた果物などには、よく反応します。
熟したバナナなどは、大好物の部類に入りますよ。
熟しすぎた果物から発せられる甘ったるいフルーティな香りは、ショウジョウバエを誘引するにはもってこいの香りなんですよね。
ただ、誘引するだけではダメで、逃がさずに、しっかりキャッチすることが大事。
でないと、ただ美味しいエサを提供しているだけになってしまいますからね。
液体調味料
家であるもので作ったコバエトラップで有名なのが、めんつゆトラップ。
適当な容器に、水1cm:めんつゆ1cm、液体洗剤を4~5滴垂らすだけで完成です。
コバエは口呼吸はせず、身体にある気孔という穴で酸素を取り入れます。
気孔は脂の膜で守られ、水分をはじくんですけれどね、洗剤に含まれる界面活性剤という成分が、脂膜を壊して気孔を塞ぐことで、コバエを窒息状態にします。
また、表面張力の働きをなくすので、トラップの中に、コバエは沈んでいきます。
フルーティーな香りの洗剤だと、効果アップも期待できそうですが、洗剤の入れ過ぎは、めんつゆの香りを抑えてしまう可能性もあるので、数滴で充分。
もし、めんつゆトラップにひっかからない場合には、麺つゆの量を増やすなどの対策をとってみてください。
めんつゆトラップの場合、1日ではショウジョウバエがかからないことも多いので、2,3日辛抱強く様子をみることも大切です。
家にめんつゆがなければ、みりん、醤油、味噌などで代用してもOK。
ショウジョウバエの好みも個体差があるのか、効果がある液体調味料は、各家で違うことがありますので、色々試してみてくださいね。
お酢は普通のお酢でももちろんいいのですが、リンゴ酢などのフルーツビネガーだと、香り効果がアップします。
マーガリン
食品トレーにマーガリンを塗りつけて置いておくだけの簡単トラップ。
マーガリンのベトベトで、コバエをしっかり捕まえます。
お酢とバナナ
お酢の中に、バナナをひとかけ入れておくと、ショウジョウバエが寄ってきますよ。
アルコール
ワインなどの果実酒やビールは薄めずに食器用洗剤を1,2滴程度垂らします。
容器
トラップを仕掛ける際に、どんな容器にいれたらいいと思います?
ペットボトルや牛乳パックなどの廃材利用
お手軽にお金をかけず、そのまま処分できる、身近な容器。
ペットボトルや牛乳パックなどの底を3cm程度の深さできれば、コバエトラップ容器のできあがり。
あとは、コバエが好きそうなものを中に入れればできあがりです。
入口が広いので、ショウジョウバエを誘引する香りも周囲に拡散するし、ショウジョウバエも入ってきやすい。
入ってきたショウジョウバエが逃げないよう、トラップには食器用洗剤を入れるのを忘れないようにしてください。
容器にラップをして、何ヶ所か小さな穴を開けるという方法もありますよ。
これで、コバエがしっかり掛かってくれる場合はいいのですが、穴が小さくてコバエが侵入しにくい、臭いが拡散されづらく、効果が薄い場合は、ラップは外した方がいいです。
ペットボトル活用法②
ペットボトルの下、数センチを切って容器にする方法を紹介しましたが、実はもう一つ、とてもいい使い方があります。
ペットボトルを口から何センチか下あたりで切り取って、
口の部分を下にして
ペットボトルの下部分に入れるだけ
周囲をガムテープで留めればできあがり
コバエは、ペットボトルの返し部分が邪魔で、うまく口の部分から出ることができないんです。
一度この容器の中に入ってしまえば、中のトラップに引っ掛からずとも、ショウジョウバエに逃げられる可能性が減りますよ。
ビン
栄養ドリンクみたいな小ビンにトラップを入れておくだけ。
口が広ければ広いほどいいのでしょうが、中に入っても逃げられてしまう可能性はあります。
ペットボトル容器で紹介したやり方で、ハエが逃げ出せないような、仕組みを作った方がいいです。
100均一の漏斗や、新聞紙などで対応することができますよ。
容器はなんであれ、一度捕らえた獲物(ショウジョウバエ)を逃がさないようようにするのが大事なんです。
コバエトラップを手作りする場合に気をつけること
コバエトラップを手作りするときに気を付けたいことの一つが、ペットや乳幼児が家にいる場合。
とくに食品トレーにマーガリンなんて、とびつく猫多いですよね。
食品トレーの誤飲はとっても怖いから、ペットがいる場合は、辞めておいた方が安全かなと思います。
小さい子供がいる場合も、いたずらしたり、ひっくりかえしてこぼしたり、うっかり口に入れてしまったりする可能性があります。
2つ目は誘引効果が強すぎて、コバエ駆除のつもりが、かえって大量発生につながる恐れもあるということ。
すぐには効果はでないけれど、だからといってずっと放置しておくのは危険です。
ちょくちょくチェックして、長くても1週間程したら、処分するなり、新しく作り直すようにしましょう。
コバエだけでなく、ゴキブリも引き寄せてしまったら大変です。
3つ目は、トラップに頼り過ぎないこと。
手作りしたコバエトラップにコバエがかかったとしても、発生源を失くさないと、ずーっとコバエトラップを仕掛け続けることになるかもしれません。
- 食べ物を腐らせない
- 生ごみは蓋つきのゴミ箱に捨てる・ゴミ袋の口をしっかり縛る
- アルコールの飲み残しを放置しない
- 果物の管理には気を付ける
- 食べ物はきちんと片づける
など、身近なところで実践できること結構ありますよ。
まとめ
ショウジョウバエは、動物の糞などには近寄らないから、実はキレイで害はないコバエなんですけれどね。
けれど、やっぱり、真っ黒い粒粒がぶんぶん大量に飛び回っているのは、たまらなく不愉快です。
コバエトラップの活用と、発生源をなくす工夫で、家の中のコバエを減らせるといいですよね。