雨上がりや夏の夜に、大量発生する黒くて小さい虫、あまりの多さにうっとうしくなるほど。
つぶつぶと黒ゴマみたいな虫は、駆除してもしきれないほど、大量に出てくるので、とっても困ります。
この小さくて黒い虫の正体と、生態、対処法についてお話しますね。
小さい虫が大量発生する夏
夏の日の午前中や雨上がりに、大量に発生する黒くて小さい虫の正体は、クロバネキノコバエというコバエの一種で、チビクロバネキノコバエといいます。
双翅目クロバネキノコバエ科という立派な分類があるコバエの一種。
クロバネキノコバエは、夏(4月~7月頃)と秋(9月~11月頃)に多く出没します。
特に梅雨時期は、大量にわんさか発生するので困りものです。
活動の時間帯や条件は限られていて、
- 午前中(午前5時~午前11時位)
- 雨上がり
が多いので、この時間帯を過ぎると、一安心。
とはいっても、地域の条件によっては、午後も活動するクロバネキノコバエもいるみたいですね~。
雨が降った翌日が晴れると、これみよがしに大量発生することもあるので注意が必要。
8月には出没があまり見られないところを見ると、真夏の暑さは苦手なのかな?と思ってしまいます。
日の出と共に活動を始めて、お昼頃には命を終える、と言うのがクロバネキノコバエの最後の1日なんでしょうね。
命を終えるのは勝手なんでのですけれどね、大量の死骸を片付ける、こっちの身にもなってほしいな、というのが私の本音です。
小さい黒い虫が大量発生する理由
クロバネキノコバエが大量発生する理由は、はっきりとは分かっていません。
まだまだ生態が未知で、謎も多いクロバネキノコバエ。
気温や湿度が上がると、多く発生する傾向にありますが、これといった原因はありません。
家の外だけでなく、窓のサッシ、玄関、ベランダ、など大量発生する部分はいろいろあります。
成虫のクロバネキノコバエの体長は約2mm程度ととても小さいので、サッシや網戸の隙間、ドアの下の隙間など、いくらでも室内に入り込めてしまいます。
強いて言うなら・・・ですが、
クロバネキノコバエが発生した場所の周辺に、腐葉土や朽木、土壌の栄養が豊富な植木鉢などはありませんか?
適度な水分があり、栄養源が豊富なところに、クロバネキノコバエは産卵するので、腐葉土や朽木など、湿気が溜まりそうなものがあれば、処分するのもいいかもしれません。
雨上がりに虫の小さいのが出たときの対策や予防策は?
クロバネキノコバエは、今のところ、無害とされているので、不快害虫として扱われています。
なので、クロバネキノコバエ専用の駆除スプレーや忌避剤はありませんが、一般的な殺虫剤でも効果はありますよ。
もし大量のクロバネキノコバエが発生した場合は、殺虫剤で退治して、いわゆるコロコロで取るのが一番簡単かと思います。
大量のクロバネキノコバエが付着したコロコロのペーパーを取るのは、ちょっと勇気がいりますが・・・
手っ取り早い方法だと思います。
予防策としては、明け方から午前中いっぱいまでは、窓を開けない等の対策がありますが、換気扇やエアコンを付けると、部屋の内側の気圧が変化して、窓やドアの隙間から、クロバネキノコバエを室内に吸いこんでしまうことも。
できるだけ、換気扇やエアコンを付けずに過ごしたいところですが、梅雨などの蒸すときに密閉された部屋で過ごすのは、ちょっときついので、隙間を密閉するなどの方法もあります。
まとめ
夏の朝や雨上がり、気持ちよくてつい換気がてら窓やドアを開放したくなりますが、室内の侵入を防ぎたい場合には、換気には充分注意してくださいね。