蜘蛛の赤ちゃんが生まれる時期は、種類によって違うんです。
産まれる時期で、寒い冬の越し方も違ったり・・・。
蜘蛛の産卵についてのお話です。
蜘蛛が孵化する季節
蜘蛛の卵が孵化する季節は、大きく分けて
- 夏~秋(6月頃~9月頃)
- 春~夏(3月頃~6月頃)
になります。
もちろん、クモの種類によっては、このパターンに当てはまらないものもいます。
夏~秋に孵化するタイプのクモは、この期間に産卵して、同じシーズン内に孵化します。
だから、産卵してから孵化するまでの期間も、結構短かったりします。
短いものだと10日前後で孵化するし、長いものでも1ヵ月程で孵化します。
出産サイクルが短い分、ワンシーズンに2回以上、産卵~孵化を繰り返すタイプのクモもいるんですよ。
反対に、春~夏に孵化するタイプのクモは、秋頃に産卵して、卵のまま、寒い冬を越えます。
そして、暖かくなってから、いよいよという感じで、孵化を始めるんです。
だいたい、半年くらい卵の期間なので、結構長いですよね。
蜘蛛の卵が孵化するまでの期間で冬の越し方が違う
夏から秋に孵化した子グモの成長は、色々です。
数カ月で成体(大人)になるクモもいれば、幼体(子供)のまま、越冬するクモもいるんですよ。
幼体で冬を越すなんて、小さい体で、寒い中生きていられるの?って心配にもなりますが、心配ご無用。
雪国のような地面がすっぽり覆われるような地域でも、草の陰や、葉と葉の密接した部分などに小さな身を隠して、雪が解けるのをじっと待っているんですよ。
数年生きるクモもいて、寒い冬の間は、仮死状態になって、暖かくなるのを待つんですけれどね。
家の中に住みつくクモの場合、家の中が暖かいので、冬でも動いていることもあります。
また、車の中でもエアコンの暖かさで、蜘蛛が活動を始めることもあるんですよ。
卵のまま冬を越すクモはの場合は、じっと卵のう(卵を包んでいる袋状のもの)の中で暖かくなるのを待っています。
蜘蛛の卵が孵化するのは何匹
クモは1度の産卵で数十匹~数千匹の卵を産みます。
卵の数が少ないクモで、20個前後~。
危険なクモで有名なセアカゴケグモは、1回の産卵で最大5000個の卵を産むんですよ。
5000個の卵を1個の卵嚢で包むのは無理なので、20個くらいの卵嚢に分かれます。
クモは孵化した後も、1回目の脱皮が終わるまでしばらくの間、卵のうの中で生活するんです。
その時に卵嚢をうっかり潰したり、壊したりすると、中から孵化したクモ達がワラワラワラ~っと当たり一面に散らばってしまいます。
『クモの子を散らすように』という言葉がありますけれど、まさにこの孵化したクモ達の行動から生まれた言葉なんですね。
まとめ
クモの産卵と孵化について
クモの卵嚢は、白くてふわふわした綿菓子のような見た目のものが多いです。
他にも、グレーだったり、ピンクだったり、ブドウの房状だったり、特徴的なものもありますよ。
クモの卵を駆除する際は、クモの子が散らないように、注意して駆除してくださいね。
蜘蛛が卵を家の中に産む場所や産卵する数はバラバラだった!