家の中にいきなりでかい蜘蛛がでたら、驚いて固まりますよね。
でかくて足長なこのクモは、実は意外な特徴で人気モノだったりします。
正体や毒の有無、生態についてお話しますね。
でかい蜘蛛で足長いやつの正体
人家でよく見られる、でかい蜘蛛と言えばアシダカグモの可能性が高いです。
見た目の特徴として
- 足が長い(50mm~70mm)
- 灰褐色でまだらっぽい
- 大きいものは、大人の手のひらサイズほどの大きさ
が大きな特徴です。
足が長い蜘蛛は、他にもユウレイグモもいますが、ユウレイグモというだけあって、か細い感じの蜘蛛なんです。
上の画像のような、どっしりした感じの見た目なら、アシダカグモです。
アシダカグモは、巣を張らない徘徊型の蜘蛛で夜行性です。
徘徊型のクモとしては、日本最大級の蜘蛛なんですね。
夜に見かけたとすれば、エサを探してちょうど徘徊しているところに、ばったり出会ったという感じでしょう。
アシダカグモは、見た目と違って臆病なので、こちらからちょっかいを出さなければ、攻撃を仕掛けてくることはありません。
それから、悪さをすることもありません。
動きが速いので、見つけた時に退治しないと、あっという間に逃げられてしまいます。
アシダカグモは、暗くて静かなところや、高温多湿な条件が好きなので、クローゼットの奥や箪笥や冷蔵庫の裏など、狭くて細いところにもぐりこんでしまいます。
でかい蜘蛛が家の中に出るのは
アシダカグモはゴキブリを捕食してくれる史上最強のゴキブリハンターとして、ネットではアシダカ軍曹なんて呼ばれることもある、人気のヒーロークモだったりします。
たまにネットで、1000円位で販売されているのを見かけることも。
アシダカグモが家の中にいるということは、エサを求めて入ってきたということ。
侵入経路はいくらでもあります。
家中を徘徊して、ゴキブリやハエ、小さなネズミ、コオロギなどを探しています。
アシダカグモが2,3匹いれば、家中のゴキブリがいなくなる・・・なんて話も聞いたことがあるので、益虫として家の中で共存する人もいたります。
ただ、見た目のグロテクスさやカサカサ動き回る感じが、ゴキブリの不快さを上回って、駆除する人もいるのですが・・。
目にしたアシダカグモを退治しても、外に逃がしても、部屋の中に、エサとなるゴキブリやハエなどの昆虫がいれば、再び家の中にアシダカグモが出没する可能性は高いです。
アシダカグモを家の中から追い出したいなら、ゴキブリの駆除も行う方がいいですよ。
でかい蜘蛛に毒はない
アシダカグモは、毒をもっていません。
捕食した虫に注入するのは、毒ではなく、殺菌力のある消火液なんです。
アシダカグモが人を咬むことは基本的にはないし、咬まれたとしても、毒で身体に害を及ぼすということはありません。
臆病だから、人間に近づくことはないんですけれどね、夜行性なので、まれに寝ている布団の上を移動していた・・・なんて話を聞いたことがあります。
毒をもたないゴキブリハンター、家に置いておけるかどうか・・・は、その人に寄りそうですね。
まとめ
アシダカグモは、家の中にエサがなくなると、家を出て、他の場所に移動します。
アシダカグモを家の中に放置する場合は、夜の徘徊にうっかり出会って驚かないように。
もし白い塊を口に咥えいていたら、それは卵嚢(らんのう:数十個の卵を包んでいる)なので、むやみにアシダカグモや卵嚢を潰したりしないようにしましょう。
孵化している場合、中の子グモが『蜘蛛の子を散らすように』部屋中に散る可能性があります。