車の中に出没したクモ、なんとか駆除したいですよね。
車内のどこかに潜んでいる蜘蛛を退治するのに、クモ用の殺虫剤やバルサンを使うのを、あまりおすすめしない理由についてお話しますね。
車内のクモに殺虫剤を使うのは
車内に出たクモを退治するために、殺虫剤を撒いたという話は何度か聞いたことがあります。
走行中に出没したクモが気になり、コンビニやドラッグストアで殺虫剤を買って、その場で車の中に殺虫剤をスプレーしたなんて人もいました。
クモの姿が見えてれば、直にクモに殺虫剤をかければ済むんですけれどね。
車内のどこに潜んでいるか分からないクモを退治するためには、車内の至るところにクモ用スプレーを撒く必要があります。
実際にどんな風に殺虫剤を撒いたのかというと、
- まずエアコンの送風を最大限にする。(その際、エアコンは切っておきます)
- 車体の全ての窓を閉める
- 車の外から車内に向けて殺虫剤をスプレー
- ドアを閉めて、5分~10分ほど放置。
- よく換気をして終了
この時に注意すべきなのは
- シート等の布製品には、殺虫剤を直接噴射しない
- エアコンの吹き出し口には直接スプレーしない
- 天井に向かって噴射しない
の3点です。
クモは殺虫剤に比較的弱いと言われているけれど、大きさや状況によって、殺虫剤の効果は様々。
一般的な殺虫剤で効果テキメンだった場合もあれば、サイズが大きい蜘蛛だったり、車内の奥の方に隠れてしまって、効果が効かなかったり。
車内のクモ退治に殺虫剤を使う上で注意すべき点があります。
車内に殺虫成分が充満するので、結局シートにも殺虫成分はついてしまう
シートは汚れ防止加工がされているので、水拭きすればよいのですが、本革など種類によっては、変色やダメージを受ける可能性もあります。
直接噴射すると、シートの内部にまで殺虫成分が浸透してしまうため、直接噴射しないように気をつけましょう。
また、上から霧状に降り注ぐのを避けるため、殺虫剤を天井に噴射するのも避けましょう。
エアコン内部に匂いが付く可能性あり
エアコンの吹き出し口に殺虫剤をスプレーしてしまった場合なのですが。
充分換気したにも関わらず、エアコン内部に匂いが残ってしまい、エアコンを付けると車内に殺虫剤の匂いが充満してしまう場合もあります。
殺虫剤の匂いの中で、車を走らせるのは気持ちいいものじゃないですよね。
- エアコンの吹き出し口を水拭き
- 窓を全開にしてエアコンを10分程度つけっぱなしにしておく
これで解決することもありますが、匂いがとれない、殺虫成分の残りが気になるということなら、対処法としては、車専用の消臭除菌バルサンなどを利用すると、匂いがとれる可能性もあります。
家族に怒られる
出先で勝手に殺虫剤を車の中にスプレーした結果、家に帰って家族に怒られるというパターンです。
大事な車に殺虫剤なんて信じられない、殺虫剤の成分を吸い込みそう、シートについてそう、などと文句を言われることも。
殺虫剤を使う前に、一言家族に相談してから実行した方が、後々のトラブルは少なそうです。
ここまでお話してきた上で、私が殺虫剤をおすすめしな理由は
- 水拭きなどの手間が発生する
- 殺虫スプレーを撒いた後の放置時間や換気時間など時間がかかる
- エアコンに匂いがつく恐れがある
- シートや設備にダメージを与える可能性がある
の4点です。
車内に殺虫剤を使うのは、用法・用量をしっかり守ってやることが大切です。
それから使用後の換気は、身体への影響も考えてしっかり行ってくださいね。
殺虫剤は、車内に置きっぱなしにしておくと、ガスが爆発する可能性があるので、クモ対策にと車の中に常備しておくのはやめましょう。
車内の蜘蛛にバルサンを使う
カー用品などで売られている車内用バルサンは、主に除菌消臭用なので、クモの駆除には使えません。
くもを退治するためにと考えるなら、家庭用バルサンだと思いますが、
- 薬剤の用量
- 電子機器への影響
- 設備への影響
- 後始末
- 長い換気が必要
この5点から、車の中での利用はお勧めしません。
薬剤の用量
家庭用バルサンの容量は、車に使うには量が多すぎます。
全部使い切ると、車内に薬剤が残って、人間やペットの身体に影響を及ぼす可能性があります。
換気にも時間がかかるし、密閉された室内で薬剤を吸い込む恐れもあります。
電子機器への影響
バルサンの煙は、車内の隅々にまで行きわたるので、どんなに奥に隠れているクモも駆除できます。
けれど、精密機器に影響する可能性もあります。
車検のときに、ディーラーさんにバルサンの利用を聞いてみたら、やはりおすすめしないとのことでした。
エアコン内部にも匂いがこびり付いてしまう恐れもあります。
クモは駆除できたけれど、機器にトラブルが発生するのは避けたいところです。
設備への影響
バルサンの煙は、車内に充満します。
ダッシュボード、ガラス、シート、天井、全てに薬剤が付着することになります。
特に革などの場合、変色なども考えられます。
後始末
家でバルサンを焚いたことがある方なら御存じかと思いますが、バルサンを焚いた後は後始末が大変です。
使うタイプによっては窓などベタベタになるし、状況によっては薬剤の色が付着してしまう場合も。
バルサンのホームページを見ると、車の中では製品を使用しないようにとの記載がありました。
車の中でのバルサンはやめておきましょう。
車内の蜘蛛の駆除に使えるもの
殺虫剤はなんだか不安。
でもクモの駆除もしたいと思って、辿りついたのが、どこでもべ―プ。
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置かずにぶら下げておきたいならこっちも便利です。
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除虫菊に含まれる有効成分ピレスロイド系がクモにも有効のようです。
植物由来の成分なら殺虫剤よりも安全だし、外に持ち出せばバーベキューやアウトドアにも使える便利グッズなので、気に入っています。
車内に置いておいたら、マヒして動けなくなっているクモを見つけました。
しばらく置いておくと、じわりじわりと効果が出てくるという感じなので、即効性はないです。
まとめ
車内は、狭くて密閉された場所です。
殺虫剤の成分で、中毒になったり、身体に影響が出ないよう気を付けてくださいね。
車の中の蜘蛛を退治する方法。駆除対策におすすめのグッズを紹介